ベルギービール専門店 ドルフィンズ

ホメルビールの紹介

  • ポペリンフス ホメルビールについて

    西フランダース州にあるベルギーの有名なホップ産地ポペリンへで3年に一度行われているホップフェスティヴァルのお祝いとして、1981年に特別に醸造されたのがはじまりです。
    それ以来このホッピーでゴールデンブロンズ色のビールは、ビール職人の芸術へのオマージュと考えられてきました。

    ホメル(Hommel)とはホップの学名であるフムルス(Humulus)のこの地方の方言です。
    ホメルビールはウィンターモルト、サマーモルトそしてアロマティックペールモルトのブレンド、醸造所所有の井戸から汲み上げられた軟水、ポペリンへ産のハラタウ、ブルワーズゴールド、チャレンジャーの各ホップ、醸造所のラボで純粋培養された酵母で上面発酵されています。ボトリングの際に白砂糖を加え、瓶内二次発酵を誘発します(瓶詰め後の貯蔵庫の温度を22℃に保ち、一週間貯蔵)。

    このエールは注ぐと硬く淡い真っ白な泡立ちを伴った、やや濁った藁っぽい黄色をしており、しっかりとした泡のレースを残します。香りは軽やかで、生々しいホップ、酵母そしてペールモルトのアロマをバランスよく表現しています。口当たりはフルボディですが爽快なスパイシーさがあり、冷やせばのどの渇きをいやすこともできるでしょう。味わいの中心には明らかに柑橘系、オレンジの皮やグレープフルーツのニュアンスが蜂蜜ぽい甘さに沿って感じられ、堅牢なハラタウホップのアクセントによってその味に良いバランスがもたらされています。後口にはクミンシードのようなスパイシーさや辛口(ドライ)な感じ、ホップの余韻が感じられます。


    ホップを効かせたベルギービールという括りでいうと、正に大御所的な存在といえるビールでしょう。ベルギー 西フランダースのホップ名産地ポペリンへのホップをふんだんに使用し、すがすがしい香りとクリーンでかつ味わい深い苦味を引き出した、魅力的なゴールデン・エールです。
    じんわりと後味に残るホップの余韻も素晴らしく、かといってホップのみが前面に出ているわけではなく麦芽風味やフルーティさとのバランスも絶妙です。樽生ですと溌らつさ、瑞々しさがあり、この味わいをさらに引き立ててくれます。






    ちなみに....

    ちなみに現地でHommel(ホメル)とはBumblebee(まるはなバチ)という意味でもあるらしく、ホメルビールの特徴である蜂蜜ぽさ(酵母からくるキャラクターらしいです)に通じるところがあって、意図してかどうかはわかりませんが面白いひっかけにも感じられます。

ホメルビールの特徴

  • マルール6 MALHEUR6

    ポペリングス・ホメルビール  
    Poperings Hommelbier

    ホメルはフラマン語(オランダ 語)でホップという意味です。
    このビールはポペリンゲのホップ のビールといういみです。名前の通り地元で取れるブルワーズ・ゴールドと、ハラタウと呼ばれるホップをふんだんに使ったビールです。 ビール評論家のM・ジャクソン氏(キングオブポップの人ではありません)に言わせると、『バラのような派手な香りと蜂蜜の風味をも つ。オレンジの皮のようなホップ味があり、後からクミン風味のスパイシーなドライさが現れる』となんともそそる評価をしています。

    濁ったゴールドで甘みもたっぷり あるのでそれほど苦く感じる事はなく、ボリュームもあって、後味にホップの苦みが心地良く続くとてもおいしいビールです。

ファン エーケ醸造所

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    ファン エーケ醸造所について

    西フランダース州ワトゥの村(ホップ産地ポペリンへの隣)は1629年、Van Yedegem伯爵家の領地となり、彼らはそこで独占的な特典を許可されました。彼らはワトゥに城を持ち、醸造所も併設しました。この醸造所がファン エーケ醸造所の原点です。

    しかし1795年フランス革命の間にフランス軍の略奪に遭い、城も醸造所も破壊されてしまいました (彼らはギロチン刑を逃れる為にイングランドへ逃れました)。

    その後1820年、地元の農民によって醸造所は再建されました。その当時「欲しいものは全て暴動を起こして手に入れればいい、しかし我々はここでビールを必要とする。」といった意味のスローガンがベルギーにはあり、再建の契機となったようです。その醸造所は「黄金のライオン」醸造所と名づけられました。1862年に醸造所はファン エーケ家に引き継がれ、当時は上面発酵の田舎ぽいエールが造られていました。この醸造所は第二次世界大戦が起こるまでは、地元向けという以上の重要性は持っていませんでした。

    しかし第二次大戦後、1950年には伝統的なローカルビールが近代市場の中で復活を遂げ、ベルギー全土とフランス北部の飲食店業態に広まっていきました。そこでこの醸造所でもアビィエールの製造が準備され、現在のこの醸造所の原点とも言えるビール「カピテル」を生み出します。



       

    ポペリンフス ホメルビールの誕生

    1962年ルロワ家がファン エーケ醸造所を引き継ぎます。ルロワ家はワトゥの近くのブージンヘという村で7世代も続く醸造一家です。彼らは伝統的な醸造の職人的技術を組成し、高い品質製造を維持し続けました。そして1981年ポペリンへのホップフェスティヴァルのためのスペシャリティビールの要望に応え、カレル ルロワにより「ポペリンフス ホメルビール」が誕生します。この格別でホッピーなエールは醸造所の代表作となり、以来世界中のビア・コンペティションで栄誉を受けています。2010年にはモンドセレクションで見事銀賞を受賞しました。

    (現在ファン エーケ醸造所とルロワ醸造所は分業体制を実施しており、便宜上ワールドワイド向けの商品に関してはファン エーケ醸造所名義、ベルギー国内向けの商品に関してはルロワ醸造所またはHET SAS醸造所名義で商品を区別しているようです。)
    ワトゥには「ヘット・ホメルホフ」というレストランがあり、ホメルビールやワトゥス・ヴィットなど地元のビールを使った料理で有名です。春にはホップの若芽の料理を楽しむことが出来るそうです。ちなみにファン エーケ醸造所がこのレストランのために造っているハウスビールもあり、もちろんここでしか飲めません。